福岡ソフトバンクホークス・人気・実力ともに屈指の球団!
福岡に本拠地を構え、今やパ・リーグだけでなく、プロ野球界において人気・実力ともに屈指の球団となった福岡ソフトバンクホークス。
けれど現在の位置を確保するまでには、幾多の苦難がありました。
リーグ優勝・クライマックスシリーズ優勝・日本シリーズ優勝を成し遂げた14年は球団新記録となる246万人に。
現在ではパ・リーグ唯一の200万以上の観客を動員できる球団であり、巨人・阪神に次ぐ動員数を記録する屈指の人気球団の歴史を振り返ります。
福岡ソフトバンクホークス
会社名:福岡ソフトバンクホークス株式会社
創設:1938年3月1日(82年前)
所属リーグ:パシフィック・リーグ
本拠地:福岡PayPayドーム(福岡県福岡市中央区)
◾︎歴代チーム名
南海軍(1938年秋 – 1944年5月31日)
近畿日本軍(1944年6月1日 – 1945年)
グレートリング(1946年 – 1947年5月31日)
南海ホークス(1947年6月1日 – 1988年)
福岡ダイエーホークス(1989年 – 2004年)
福岡ソフトバンクホークス(2005年 – 現在)
◾︎獲得タイトル
日本一(10回):1959・1964・1999・2003・2011・2014・2015・2017・2018・2019
リーグ優勝(20回):1946・1948・1951・1952・1953・1955・1959・1961・1964・1965・1966・1973・1999・2000・2003・2010・2011・2014・2015・2017
◾︎球団マスコット
福岡ソフトバンクホークスのマスコットといえば、ホークファミリー!
以前は親会社ダイエーの広告にも起用され、特売日「一の市」のテレビCMなどに出演してい他ので、ご存知の方も多いですよね。
ホークスの親会社が、ダイエーからソフトバンクとなり「福岡ソフトバンクホークス」となった際には、イメージカラーにあわせ、各キャラクターのオレンジ色部分を新しいチームカラーの黄色に変更するなどの変更がありました。
球団旗からはキャラクターが消えましたが、旧球団旗にあしらわれていたホーマーのイラストは黄色にリニューアルされ、現在もペットマークなど各所に使われています。
◾︎球団の歴史
ソフトバンク・南海ホークスからダイエーへの球団譲渡
ホークスの歴史は1リーグ時代から始まります。2リーグ分立時には南海ホークスとしてパ・リーグに加盟していました。
パ・リーグの球団は2リーグ分立時の親会社が全て代わり、チーム名が続くのも南海ホークスだけになったのです。
南海時代のホークスは、1リーグ時代から通算23年間にわたって監督を務め、名監督として名を残す鶴岡監督一人に率いられ、常に優勝争いを展開し、日本一にも輝いた強豪チーム。
鶴岡監督の後は野村克也が兼任監督としてチームを率いますが、野村が退団した後はチーム力が低下し、Bクラス(4位以下)が続きます。
大阪圏には熱狂的なファンを持つセ・リーグの阪神タイガース、同じパ・リーグには南海ホークス同様に古い歴史と伝統を持つ阪急ブレーブス、さらには近鉄バファローズと4球団が本拠地を構えていました。
低迷が続き、南海ホークスは厳しい観客争奪戦を強いられるのです。
ダイエーへの譲渡
長くオーナーを務め、ホークスを愛してやまなかった川勝傳(かわかつ・でん)氏が1988年に亡くなると、親会社の南海は球団売却に動き、この年の秋にスーパーのダイエーに譲渡されることになりました。
南海から譲渡の際に出された条件は、南海ホークス最後の監督となる杉浦忠を留任させること、ホークスの名を残すことの2つだったと言われています。
この前年には阪急が球団をオリックスに譲渡し、1リーグ時代から続く名門球団が相次いで売却される結果となりました。
ソフトバンクがホークスを獲得
2004年末、最終的にホークスを獲得したのはソフトバンク。現在に至る楽天、DeNAというIT企業がプロ野球球団を保有する先駆となったのです。
「福岡三点セット」は切り離され、ソフトバンクは球団を保有すると同時に福岡ドームの営業権を持つものの、福岡ドームの所有者であるシンガポール政府投資公社傘下の特別目的会社に、20年以上のリース契約をすると同時に48億円とも言われる巨額の使用料を毎年払うことで落ち着きました。
また、ソフトバンクが払う福岡ドームの使用料は、巨人が東京ドームに払う使用料の2倍以上に相当するとも言われ、大きな負担となっていました。
その為、ソフトバンクは球団との一体運営による集客力向上を目的として、2012年3月に福岡ドームを480億円で買収。
これにより、12年度は使用料の支出がなくなると同時に、観客動員数も244万人を超えて約6.7%の増加、親会社であるソフトバンク以外の企業からの広告収入も増えて、前年度の2倍を超える営業利益を計上することになったのです。
この様に幾多の苦難を乗り越え、人気・実力ともに屈指の球団となった福岡ソフトバンクホークス。
今後もその手法に、目が離せません。