野球のバットの選び方!基本を理解して自分流をつくり上げよう!
野球のバットの選び方!
野球をするときの最大の楽しみの一つになるのがバッティングです。ヒットやホームランを打てば、とても嬉しいですよね!
バッティングで重要になってくるのは本人の技術と、その技術をパフォーマンスに反映してくれるバットです。
バットには性質を決めるいくつかの特徴があるため、自分と合ったものを選ぶことによりパフォーマンスを向上させることができます。
野球のバットの選び方:長さと重さ
野球のバットには長さが数多く設定されています。
それは腕の長さや体格、そして筋力によってバットの振りやすさが異なってくるからです。
バットの長さはどういったものが最適なのでしょうか?
じつは個人差が多いために最適の答えは見つかっていません。
しかし、一つの目安となるものがあります。
それは「腕の長さ×1.3センチ」です。
主に少年野球で使われる方法になり、体格差の大きな小学生が選ぶときの目安として使われています。
体格次第ですが、小学生高学年でも長いバットを使うケースもあり、中学生以では82センチ以上、高校生以降は85センチ以上が主流となっていきます。
バットを振ったときに違和感なく使えるサイズが最適と考えられており、素振りや実際の使用で自分の感覚と合ったものを選んでいくことがベストです。
バットの重さは材質によっても決まりますが、長さとも比例します。もちろん長くて大きなバットほど重たくなります。
野球のバットの長さと重さがもつ特性
長くて重いバットであるほどに、打球へのパワーを与えやすくなります。
その反面でバットを振るために必要とされる筋力が増えます。
振り抜くときにバッティングのフォームを維持するためには、全身の筋肉を使って関節を制御する必要があるからです。
重いバットほど、振り回すことに難易度が上がるわけです。
野球のバットのサイズを基準とした選び方
長くて重いバットに向いた選手は力が強い選手であるとは限りません。
長くて重いバットの道具としての本質は、「パワーを補う」というものだからです。
力の強い打者であれば、それにこだわる必要はないわけです。
力の強い打者であるほど、ムダに長く重いバットを使う必要はありません。
力が弱い打者こそ大きなバットに「パワーを補ってもらう」という使い方もあります。
どちらにせよ、野球で重視されるのは長打の数よりも、ヒットの数です。ヒットの数を優先して上げるためには、コントロールしやすいバットを重視しましょう。
バットのサイズが大きくても、体格や筋肉の質によっては小さなバットよりも扱いやすさが生まれます。
常識に囚われることなく、まずは何本か使用して確かめる必要があるわけです。
野球のバットの重心!
野球のバットには長さと重さのサイズだけでなく、重心の位置の違いが設定されています。
重心が手元にあるか遠くにあるかでも、バットの道具としての質は変わってきます。
・遠い重心:トップバランス
バットの先のあたりに重心を配置して作ったバットになります。スイングしたときに遠心力を使いやすく、当たれば遠くに飛ぶようになります。
長打を狙える打者に向いたバットになり、サイズも大きなものが多くあります。
スイングするためには力や技術が要求され、コントロールのしやすさは劣ります。
力で劣る打者でも、使いこなせばより強い打球を打てるようになるという道具としての利点があります。
力があり打率も高い打者であれば、これを使えば、より長打を増やせます。
注意点はグリップ部分が細くなっているため、握りにくさが発生することがあります。
テーピングなどをグリップ部分に巻いて、自分の手にあった太さに調整することが重要です。
握りにくければ、バットの良さが消えてしまいます。
使いにくさのあるタイプであるため、グリップ部分にこだわることで、その弱点を少しでも減らしましょう。
・中間の重心:ミドルバランス
重心をバットの中心近くに配置したバットです。最も多くの打者に使いやすいと感じられるタイプになります。
上述の通り、力が十分に強いという打者であれば、打率と長打を兼ね揃えることが可能です。
力がなくても使いやすさがあるため、打率を確保しやすくなります。
道具としては強調させるポイントがない、汎用性の高いバットと言えます。
・手元の重心:カウンターバランス/ニア―バランス
より手元近くに重心があるバットです。
重心の位置を変えるためにはバットのどこを大きく作るかということで対応しています。
カウンターバランスはグリップ部分を大きくしているため、手元に重心が来ます。
カウンターバランスの利点は、バットの振りやすさです。細かな技術を即座にバットに反映させやすいという有利がありますが、パワーでは上記の二種より大きく劣ります。
流し打ちやインコースへの対応は優れますが、長打を狙いにくくなります。使用者が最も少ないタイプです。
ですが、打率を向上させられるという特性があるため、使いこなせる打者にとっては大きな武器になります。
メーカーによるバットの差
サイズ・重心の位置だけでなく、メーカーの独自技術によってもバットの質に違いが生まれます。
ミズノのバット!
ミズノはバットの表面に特殊な加工を施すことで打球に強いスピンをかけやすくしています。
スラッガー~中距離打者向けのバットです。使用感にも優れ、打者への負担も少ない。
ウイルソンのバット
重心をトップに配置しつつも、先端部分を削り平らに仕上げることで、ボールを打つときに発生する過剰な遠心力を除去しています。
トップバランス特有のパワーがありつつも、振りやすさもあるというデザインです。スラッガー~力の弱い打者にも飛距離を向上させる作りです。
ルイスビルのバット!
スイング時に軽さを得ることができます。ミドルタイプのルイスビルを使えば、汎用性の高さに振りやすさを強調させることが可能です。
エスエスケイのバット!
独自のデザインによるパワーファンクションで飛距離を、不要な部分を削ることで軽さを与えたミドルタイプが好評です。
まとめ
バットの特性はさまざまであり、打者の体格や筋肉の質、バッティングフォームなどの技術やバットを使い続けることへの熟練度により、自分に最適なバットは変わってきます。
最も大切なことは、道具の特性を把握しつつ複数のバットを試してみることです。
友人に借りても良いですし、専門店でバットを素振りさせてもらうのも有効です。
またはメーカーの独自設計を頼り、自分が目指す能力を獲得するという選択も有効です。